タニノギムレット（1999年生、母タニノクリスタル）

Tanino Gimlet

1999.05.04

タニノギムレット（1999年5月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したタニノクリスタルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地8戦5勝2着1回。2002年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2002年のスプリングステークス(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したレアパールを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月22日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハマノホークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチアズシュタルクを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

2月23日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホーマンウイナーに3馬身半の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

3月17日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテレグノシスをクビ差振り切って4連勝で3つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のシンボリクリスエスに1馬身の差をつけて世代最強の称号を獲得した。