ニシノニチリン（2000年生、母ブランドノーブル）

ニシノニチリン（2000年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋日輪」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時13歳）と交配したブランドノーブルが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

3月8日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた3戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタニノボルガに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

6月8日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた7戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

8月23日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、オールゲイティーに3/4馬身交わされて2着となった。

9月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメジロダイスラーに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

10月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

4歳（2004年）

4月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のシルクロゼットをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

5月1日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

6月19日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

10月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウインゼフィールを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月5日、中4週で迎えた19戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に48kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテンポイントメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（9戦3勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

5歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（10戦3勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の飯坂特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

6月25日、中8週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（12戦3勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は石神深一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた26戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた27戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、プリモスターにハナ差交わされて2着となった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

10月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月17日、中7週で迎えた30戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

6歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた32戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。