イチドラゴン（2008年生、母スマイルインパクト）

イチドラゴン（2008年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋龍」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時13歳）と交配したスマイルインパクトが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地5戦1勝、地方26戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、豊洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、石郷岡雅樹から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月12日、デビュー戦は畑端省吾騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のバウンサーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑端省吾騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

11月5日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で畑端省吾騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着を確保した。

11月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で畑端省吾騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

4歳（2012年）

6月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月10日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた7戦目は、上郡赤松円心特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

7月24日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上B1（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月7日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、3歳以上B1（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

5歳（2013年）

2月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から5kg戻して迎えた10戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（4戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、スリーネイチャーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上B2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた13戦目は、スプリングシーナリー（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のグローリーステップに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（7戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のバトルアステアをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月24日、中2週で迎えた15戦目は、万歳ミーツ・リージョナル300号記念特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた16戦目は、淡路島たまねぎ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

6歳（2014年）

1月30日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、パンジー賞（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブラックファントムにハナ差交わされて2着となった。

2月27日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は木村健騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアスカタンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、ダイヤモンド特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月1日、中2週で迎えた21戦目は、新緑特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた22戦目は、武徳特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

7歳（2015年）

1月14日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上B1（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したエイシンシャリオを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

1月28日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（13戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ヴィジオネールにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月24日、中3週で迎えた26戦目は、トータリゼータカップ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（14戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、トーコーポセイドンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月25日、中3週で迎えた27戦目は、つくし特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（15戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた28戦目は、JAグループ兵庫兵庫のお米きぬむすめ特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（16戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月17日、中4週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた29戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤタガラスに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月30日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のプリエールエスペレに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月14日、中1週で迎えた31戦目は、こぐま座特選（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島拓騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、フェリックスにクビ差交わされて2着に甘んじた。