ビービースカット（2007年生、母ゴールデングリン）

ビービースカット（2007年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ダッシュ（伊）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のトーセンダンス（当時5歳）と交配したゴールデングリンが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森本隆彦。戦績は、中央平地16戦1勝、中央障害21戦1勝2着4回。2012年の東京ジャンプステークス(JG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月5日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネホコモモラを自慢の末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月21日、中7週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3歳（2010年）

1月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月23日、中1週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた13戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月23日、中5週で迎えた15戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったアスカノユタカから9馬身差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーベラスパレードから1馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4歳（2011年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた22戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。12着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は西谷誠騎手（7戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2012年）

1月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（8戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた26戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3月25日、中6週で迎えた27戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンレイデュークからクビ差の2着に惜敗した。

4月7日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた29戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンドンファンをクビ差制して久々に勝ち星を挙げた。

6月9日、中3週で迎えた30戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。最後は、勝ったデンコウオクトパスから2馬身半差の2着となった。

9月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月1日、中6週で迎えた33戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2013年）

1月12日、中5週で迎えた34戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた35戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた36戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた37戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。