コウエイバッカス（1992年生、母フジノスミレ）

コウエイバッカス（1992年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラシンゲキ（当時15歳）と交配したフジノスミレが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中脇満。戦績は、中央平地31戦3勝2着4回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月9日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノシンゲキを交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、溝橋秀吉騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月11日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

3歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦1勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3月4日、中7週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンキャロルにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったアグネスガリバーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

4月23日、連闘で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた9戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルアイオロスにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンエムキングに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月9日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

9月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウヨシイエをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月3日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、’95ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

4歳（1996年）

1月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

2月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

3月2日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた19戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

3月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセントグローリに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月26日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月9日、中1週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

5歳（1997年）

9月21日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた27戦目は、P.デイ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’97ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（6戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（7戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（8戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月14日、中3週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（9戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

5月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、古川哲也騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月24日、中1週で迎えた33戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川哲也騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた34戦目は、三小田幸人騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた35戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三小田幸人騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。