クィーンエメラルド（1984年生、母テスコダイヤ）

クィーンエメラルド（1984年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソロン（当時24歳）と交配したテスコダイヤが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地12戦3勝。主な勝ち鞍は1987年の津久井特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

10月12日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオンワードカペラをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

11月23日、中5週で迎えた2戦目は、3歳400万下の白菊賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

3歳（1987年）

8月29日、約8か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミサイルチカラに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

10月4日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津久井特別（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメディアシローをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月28日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に終わった。

4歳（1988年）

1月16日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上1400万下の睦月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

3月26日、中9週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の爽春賞（東京芝2200m 雨/不良）に出走。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず5着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のサンシャインステークス（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月11日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。