スピードキャスター（1988年生、母ヤナギエクスアロー）

スピードキャスター（1988年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキヤタオラ（当時14歳）と交配したヤナギエクスアローが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柳谷正。戦績は、中央平地14戦0勝2着3回、中央障害8戦2勝2着2回。1993年の新潟障害ステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀一隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

7月7日、デビュー戦は塚越一弘騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

8月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したセンターキャップにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月19日、連闘で迎えた7戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったチアズキョウトに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

11月17日、連闘で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったニッポーイーグルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

4歳（1992年）

2月3日、中6週で迎えた12戦目は、渡部秀一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。4着を確保した。

2月16日、中1週で迎えた13戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で渡部秀一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアマゾンレンジャーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月8日、中2週で迎えた14戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で渡部秀一騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のマチカネハナノエンに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

4月11日、中4週で迎えた15戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渡部秀一騎手（3戦2勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（1993年）

1月30日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、鈴木勇騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた17戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた19戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。5頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったブロードマインドから4馬身差の2着となった。

4月10日、中2週で迎えた20戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた21戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で浜野谷憲尚騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったブロードマインドから1馬身差の2着となった。

8月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で浜野谷憲尚騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。