ブロードマインド（1988年生、母ダイナマイン）

ブロードマインド（1988年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。1993年にJRA賞最優秀障害馬、1994年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時10歳）と交配したダイナマインが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回、中央障害17戦9勝2着4回。1993年の中山大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1994年の中山大障害（春）(重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

1月26日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ホクトフウジンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルヨースに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月2日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく3着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったブランドジャネットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のあさがお賞（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャットプリンセスを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月13日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモガミデドンをハナ差振り切って3勝目をつかんだ。

11月3日、中2週で迎えた11戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた12戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

4歳（1992年）

1月5日、中4週で迎えた13戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（11戦3勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカゲマルをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

2月3日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（13戦4勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた16戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（14戦4勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた17戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（15戦4勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた18戦目は、メイステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（16戦4勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

12月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のセノエワンダーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5歳（1993年）

1月5日、中3週で迎えた20戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリザイラーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月13日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦堅治騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月20日、中4週で迎えた22戦目は、牧之瀬幸夫騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のスピードキャスターに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月10日、中2週で迎えた23戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧之瀬幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジログッテンから4馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中4週で迎えた24戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で牧之瀬幸夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスピードキャスターに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月25日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で牧之瀬幸夫騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で牧之瀬幸夫騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドストリートに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

11月21日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で牧之瀬幸夫騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンウインからハナ差の2着に甘んじた。

12月25日、中4週で迎えた28戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で牧之瀬幸夫騎手（6戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のクリスタルアスターに約24馬身の大差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

6歳（1994年）

2月18日、中7週で迎えた29戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に64kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で牧之瀬幸夫騎手（7戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のリネンリズムに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月9日、中6週で迎えた30戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で牧之瀬幸夫騎手（8戦5勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマキハタビッグに7馬身の差をつけて3連勝で4つ目の重賞タイトルを手にした。

5月8日、中3週で迎えた31戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で牧之瀬幸夫騎手（9戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のユーワオージャに約12馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月20日、約6か月半の休み明けで迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で牧之瀬幸夫騎手（10戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったユーワハッピーから2馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中3週で迎えた33戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で牧之瀬幸夫騎手（11戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8歳（1996年）

3月9日、約15か月の休養明けで迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は三浦堅治騎手（3戦2勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシノビリカからクビ差の2着となった。

4月6日、中3週で迎えた35戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。