カゲマル（1985年生、母スイートベルン）

カゲマル（1985年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したスイートベルンが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は中田浩美。戦績は、中央平地38戦6勝2着5回。1987年の朝日杯3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1988年の鳴尾記念(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

8月15日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったパープルボーンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアサクサコンドルに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月27日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

11月7日、中5週で迎えた4戦目は、3歳400万下の白菊賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクオリティボーイに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月20日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり3着に敗れた。

3歳（1988年）

2月14日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

4月2日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若葉賞（東京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月11日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったモガミエールに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田政人騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田政人騎手（11戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイブレーブに3馬身の差をつけて制した。

12月4日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（1989年）

1月20日、中6週で迎えた14戦目は、5歳以上1400万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で柴田政人騎手（13戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1400万下のテレビ山梨杯（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴田政人騎手（14戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリワードタイラントを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月12日、中3週で迎えた16戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた17戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

8月27日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のシーサイドステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（15戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

5歳（1990年）

10月6日、約13か月半の休養明けで迎えた20戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたセントビッド決め手に屈してハナ差の2着となった。

10月20日、中1週で迎えた21戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（16戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6歳（1991年）

3月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、修学院ステークス（京都芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバリモススキーをクビ差振り切って久しぶりの一戦を物にした。

5月12日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた24戦目は、麦秋ステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（17戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

11月16日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（18戦4勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（19戦4勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた28戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（20戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったブロードマインドにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

2月3日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（21戦4勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

6月14日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、札幌日経賞（札幌芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアメリカンシチーを鮮やかな末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

7月26日、中1週で迎えた32戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたニシノブルース決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月9日、中1週で迎えた33戦目は、巴賞（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（8戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

12月26日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

8歳（1993年）

1月5日、中0週で迎えた35戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた36戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた38戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。