リワードタイラント（1984年生、母モンベツスター）

リワードタイラント（1984年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のミシシツピアン（当時13歳）と交配したモンベツスターが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木節哉。戦績は、中央平地34戦5勝2着6回。1989年の谷川岳ステークス(オープン)で3着に入った他、1988年の東京スポーツ杯(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

9月7日、デビュー戦は田中清隆騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたサクラロータリー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアサカネアルコにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月8日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエプソムオーザを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の白菊賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（1987年）

1月6日、中5週で迎えた5戦目は、4歳400万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のユーワジェームスに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

3月8日、中8週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた8戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを20番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず20着に終わった。

6月14日、中7週で迎えた9戦目は、嶋田功騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1988年）

4月16日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の陽炎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は関口睦介騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアサヒスナイパーに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を物にした。

5月7日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の薫風特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイナバトラーに1馬身3/4の差をつけて制した。

6月12日、中4週で迎えた12戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は関口睦介騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた14戦目は、G3のオールカマー（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（4戦2勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で関口睦介騎手（5戦2勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月13日、中2週で迎えた16戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で関口睦介騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で関口睦介騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1400万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で関口睦介騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

5歳（1989年）

1月28日、中5週で迎えた19戦目は、5歳以上1400万下の白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で関口睦介騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上1400万下のテレビ山梨杯（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で関口睦介騎手（10戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたカゲマル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月4日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で関口睦介騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた22戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で関口睦介騎手（12戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で関口睦介騎手（13戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したインタービジョンに半馬身届かず2着に敗北した。

6月18日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上1400万下の上越ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で関口睦介騎手（14戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1400万下のルビーステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で関口睦介騎手（15戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたコガネターボ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中3週で迎えた26戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で関口睦介騎手（16戦2勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月10日、中4週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた27戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で関口睦介騎手（17戦2勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

6歳（1990年）

4月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた28戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた29戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

6月10日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のサンデーホストをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

7月8日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したアンバージョウオーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月26日、中1週で迎えた33戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、岡山定夫騎手を鞍上に迎えて、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。