ユーワジェームス（1984年生、母スイートベルン）

ユーワジェームス（1984年3月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時8歳）と交配したスイートベルンが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は中田浩美。戦績は、中央平地14戦3勝2着3回。1987年の有馬記念(G1)で2着に入った他、1987年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

12月7日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリンシプルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1987年）

1月6日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったリワードタイラントに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したトチノルーラーにアタマ差届かず2着となった。

3月1日、中4週で迎えた5戦目は、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンオブダンを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4月19日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦2勝）。20頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて最後はトチノルーラーと並んで9着同着となった。

5月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田富男騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月7日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田富男騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノミラーをクビ差振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

10月18日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で安田富男騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田富男騎手（9戦3勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入り込んだ。

12月27日、中6週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田富男騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたメジロデュレン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（1988年）

1月24日、中3週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安田富男騎手（11戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で安田富男騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた14戦目は、G2の日経賞（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安田富男騎手（13戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。