テンジンオーカン（1999年生、母ワカオーカン）

テンジンオーカン（1999年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時11歳）と交配したワカオーカンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地40戦4勝2着3回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の卯月ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、吉田牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

2月3日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 雨/重）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったホッカイゲントクにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブレーヴドライバーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、マイネルリバティーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタバスコキャロルを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

9月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の燕特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のセンターダイナに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったツジノワンダーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4歳（2003年）

1月26日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホワットアリーズンに1馬身1/4の差をつけて優勝

5月18日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた17戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

10月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月14日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

12月28日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の2003ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月12日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2月22日、中5週で迎えた23戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

6月12日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（8戦2勝）。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

10月11日、中7週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた31戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた32戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

12月24日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7歳（2006年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた37戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月30日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた39戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

11月25日、約6か月の休み明けで迎えた40戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（9戦2勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

8歳（2007年）

3月11日、約3か月半の休養明けで迎えた41戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。