ウィズディクタット（2004年生、母With Fervour）

ウィズディクタット（2004年2月18日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋父名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディクタット（当時9歳）と交配したWith Fervourが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回。2007年のクロッカスステークス(オープン)で2着に入った他、2007年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

8月27日、中5週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプレーザヒーローを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

9月9日、中1週で迎えた4戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月23日、中8週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサープラスシンガーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中4週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪割草特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、約10か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4歳（2008年）

1月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフェルロッサーをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

3月9日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたコスモラヴアゲイン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

5月25日、中7週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

9月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月12日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のツバサドリームに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月2日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

5歳（2009年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

2月14日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスズカコーズウェイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月28日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のファイアレッドをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

5月10日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

5月23日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月18日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

11月7日、連闘で迎えた29戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

6歳（2010年）

5月9日、約6か月の休養明けで迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

5月16日、連闘で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の東京ロイヤルプレミアム（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、抜け出したルールプロスパーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月30日、中1週で迎えた32戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

6月5日、連闘で迎えた33戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月31日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

8月28日、中3週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

10月9日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

7歳（2011年）

3月26日、約5か月半の休み明けで迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた38戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。