サープラスシンガー（2004年生、母Daisy Dukes）

サープラスシンガー（2004年4月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「余裕があるシンガー」。毛色は鹿毛。種牡馬のSongandaprayer（当時6歳）と交配したDaisy Dukesが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦5勝2着5回。2007年の函館スプリントステークス(G3)で2着に入った他、2008年のアイビスサマーダッシュ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月10日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は526kg。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、マルターズクラシカに交わされて1馬身差の2着となった。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のニシノクイックに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月29日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

11月11日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のシベリアンクラシカを3/4馬身振り切って優勝

12月23日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、アドマイヤホクトに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2007年）

1月27日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のウィズディクタットに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

7月1日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、アグネスラズベリにクビ差交わされて2着となった。

8月26日、中7週で迎えた9戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

10月21日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のクーヴェルチュールに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

11月23日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

4歳（2008年）

7月20日、約8か月の休み明けで迎えた12戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。4着に入った。

9月6日、中6週で迎えた13戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

10月26日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、アイルラヴァゲインに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

12月28日、中5週で迎えた16戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ヘイローフジにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のコスモベルに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

2月8日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた19戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6歳（2010年）

7月18日、約16か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。16着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた22戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（10戦2勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

12月11日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（11戦2勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

7歳（2011年）

8月28日、約8か月半の休養明けで迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。