テイエムヒッタマゲ（2014年生、母テイエムクレナイ）

テイエムヒッタマゲ（2014年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋たいへん驚いた（鹿児島弁）」。毛色は栗毛。種牡馬のテイエムオペラオー（当時18歳）と交配したテイエムクレナイが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者はテイエム牧場。2017年の昇竜ステークス(オープン)に勝利した他、2016年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月31日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテイエムミナンカゼに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月13日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦1勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず3着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったカシノマストに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月4日、連闘で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中健騎手（3戦1勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

3歳（2017年）

1月16日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。

2月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中健騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のテイエムチューハイを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

3月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（5戦2勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のグッドヒューマーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

3月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（6戦3勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（7戦3勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

11月19日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田中健騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。16着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた16戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の戸畑特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のミトノレインボーに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい17着に敗れた。

5歳（2019年）

2月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6歳（2020年）

3月1日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた19戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、鏡山賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4月26日、中7週で迎えた20戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、ネモフィラ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

2021年10月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。