キャッシュオーバー（1997年生、母センターオーバー）

キャッシュオーバー（1997年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマジックマイルズ（当時12歳）と交配したセンターオーバーが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2000年の4歳500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、水上行雄によって157.5万円で落札された。

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

7月24日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月7日、中1週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月3日、中7週で迎えた3戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグローリアスオーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のからまつ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンケンマックスにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2000年）

4月22日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のデルマアベンヌに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

7月8日、中6週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のしゃくなげステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿武隈特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

4歳（2001年）

2月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したホクトブルーバードにクビ差届かず2着となった。

3月18日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入った。

4月14日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

6月2日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月8日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2002年）

1月12日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（12戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したニシノフレイアを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月16日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したマルターズデキシーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月3日、中1週で迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月11日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラティガーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中3週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。