ワイドガール（1984年生、母ハツラツク）

ワイドガール（1984年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホクトボーイ（当時11歳）と交配したハツラツクが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）木戸口牧場。戦績は、中央平地28戦1勝2着2回、中央障害7戦3勝。1988年の阪神障害ステークス（秋）(ハンデ重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、出口隆義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（1987年）

2月28日、中9週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた9戦目は、溝橋秀吉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったシルクホーユーにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（8戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマヤノアローに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

6月27日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で溝橋秀吉騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイチエイマナードに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月4日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上400万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で溝橋秀吉騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（11戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

4歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

4月9日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（12戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（8戦1勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上400万下（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（13戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、6着を確保した。

6月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、5歳以上400万下（阪神芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（14戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月19日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上400万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（15戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上400万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（16戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた29戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマジェスティダイナに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月7日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた31戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のケンセイムサシに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月17日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のケンセイムサシに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月15日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（1990年）

2月17日、約16か月半の休み明けで迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（17戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（18戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。