カイシュウタビビト（2009年生、母クリスティーナサンチェス）

カイシュウタビビト（2009年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋旅人」。毛色は芦毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したクリスティーナサンチェスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の相馬特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、秋田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、秋田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、飯村孝男によって2,310万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月4日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパッシフローラに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月15日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

3歳（2012年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のネモフィラ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた7戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6月24日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた10戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフローラルホールにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

7月28日、中2週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月18日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のナガレボシイチバンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月25日、連闘で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

4歳（2013年）

4月6日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

4月28日、中2週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

7月7日、中9週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月11日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

11月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた20戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月15日、連闘で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

5歳（2014年）

2月8日、中7週で迎えた23戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のマジカルツアーをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

2月24日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月26日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた30戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6歳（2015年）

3月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。