ニキティス（2004年生、母ローズサーカス）

ニキティス（2004年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利者（ギリシャ語）」。品種はサラブレッド系で、毛色は鹿毛。種牡馬のナリタトップロード（当時8歳）と交配したローズサーカスが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤平和実。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の荒川峡特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エバグリーンセールスコンサインメントから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

3月17日、デビュー戦は小林慎一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したレオテンリュウを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のミヤビキャサリンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

7月22日、中6週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月2日、連闘で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4歳（2008年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

3月16日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の安城特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月3日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた15戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月24日、連闘で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンルンナに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

6月15日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで崩れずに走り抜いたが、ユキノアサカゼにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月24日、中9週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の悠久山特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

10月18日、連闘で迎えた21戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、マイネルグラナーテに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2009年）

3月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に沈んだ。

5月2日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゼットスピールに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月21日、約7か月の休み明けで迎えた25戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6歳（2010年）

3月11日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、夢見月特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた28戦目は、箱根宿特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた29戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、鳥待月特別（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。