スパニッシュフライ（2015年生、母レイニータ）

スパニッシュフライ（2015年4月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「甲虫の一種」。毛色は栗毛。種牡馬のバゴ（当時14歳）と交配したレイニータが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は協和牧場。戦績は、中央平地5戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上B1。

経歴

デビュー前

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月27日、デビュー戦は和田翼騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、4着に入った。

6月16日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ローズベリルに半馬身交わされて2着となった。

8月18日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月2日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4歳（2019年）

3月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに19kg増やして迎えた6戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のパクスディオラムに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月3日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷部駿弥騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のパリモンマルトルを半馬身振り切って優勝

5月17日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバトルラインダンスに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダーグロワールに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月26日、中2週で迎えた11戦目は、丹波篠山市誕生記念 4歳以上特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のデンコウアリオンに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月25日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のコスモグラトナスに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

5歳（2020年）

5月16日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

6月27日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。