プリエンプト（2014年生、母スウィフトテンパー）

プリエンプト（2014年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「他者よりも早く手に入れる、先取りする」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したスウィフトテンパーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月29日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（2017年）

1月8日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、オノリシャスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したポールヴァンドルにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月11日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモリトシラギクに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

4歳（2018年）

2月25日、中9週で迎えた10戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったボールドアテンプトにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5月6日、中2週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月18日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5歳（2019年）

1月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はF.ミナリク騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のイセベルをアタマ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

3月9日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

6月30日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。