アロンダイト（2003年生、母キャサリーンパー）

アロンダイト（2003年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ランスロット卿の愛剣名」。2006年にJRA賞最優秀ダートホースを受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したキャサリーンパーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦5勝2着1回、地方2戦0勝。2006年のジャパンカップダート(G1)に勝利した他、2009年の東海ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月23日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は546kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2006年）

5月21日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入った。

6月10日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハイエンドクォーツに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタマモコンチェルトに1馬身の差をつけて優勝

7月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンロンバードに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクウィザードを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

11月25日、中4週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦4勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシーキングザダイヤに1馬身1/4の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（2007年）

9月29日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（5戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2009年）

3月8日、約17か月半の休養明けで迎えた10戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で後藤浩輝騎手（6戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で後藤浩輝騎手（7戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた12戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で後藤浩輝騎手（8戦5勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ワンダースピードに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月24日、中3週で迎えた14戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（9戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月13日、中6週で迎えた15戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（10戦5勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

9月21日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（11戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。