アドマイヤイチバン（2010年生、母トゥーアイテムリミット）

アドマイヤイチバン（2010年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋一番」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したトゥーアイテムリミットが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2013年の糸魚川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって1,323万円で落札された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

8月18日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったジーニマジックに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクセスカーチスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

1月27日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったセキショウに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月7日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月27日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったラスヴェンチュラスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

8月25日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイセイドリームをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

9月7日、中1週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

12月23日、中9週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のリボン賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

3月23日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

8月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5歳（2015年）

4月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた25戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

8月8日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月22日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

10月17日、中7週で迎えた28戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2016年）

3月19日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。9着に終わった。