ポップジュエル（1999年生、母フィラストリート）

ポップジュエル（1999年5月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「流行の宝石」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したフィラストリートが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地14戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年のTUF杯(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

8月4日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアモーレペガサスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラテンニョを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

9月29日、中4週で迎えた3戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマキハタグルーオンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月19日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2003年）

6月29日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニシノムーンライトに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月7日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のショウナンワンダーをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

9月27日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5歳（2004年）

5月22日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月12日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のムーンライトソナタを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

7月3日、中2週で迎えた13戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスナークスズランをハナ差振り切って6勝目を手にした。

8月8日、中4週で迎えた14戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。