ワンモアラブウエイ（1989年生、母ゼンギゴースト）

ワンモアラブウエイ（1989年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナコスモス（当時6歳）と交配したゼンギゴーストが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着1回。1993年の小倉大賞典(ハンデG3)に勝利した他、1992年のカブトヤマ記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月8日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のホーマーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月7日、中1週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月8日、中4週で迎えた9戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のシャダックに1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

9月6日、中3週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のクラリッサをクビ差振り切って制した。

10月25日、中2週で迎えた13戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハシノケンシロウをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた15戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、最後はラッキーゲランと並んで3着同着となった。

1月31日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のバンリリュウホーをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月7日、中1週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた21戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦2勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

10月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月21日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

5歳（1994年）

1月30日、中9週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（11戦2勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月20日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた26戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（13戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したヤマニンフォックスにハナ差届かず2着に惜敗した。

3月20日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（14戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた28戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

6歳（1995年）

6月25日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた29戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（15戦2勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた31戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（16戦2勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。