ワンダーオース（1989年生、母ワンダーフェアー）

ワンダーオース（1989年6月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時20歳）と交配したワンダーフェアーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は尾野一義。戦績は、中央平地22戦3勝2着1回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

1月11日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

1月26日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したフサイチアキラを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイマリーンに約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

5月17日、中7週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコウユーロマンに1馬身の差をつけて2勝目を収める

6月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

12月13日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

1月17日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松本達也騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

12月5日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るルーチンベルを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた16戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のシドニートロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

5月8日、連闘で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松本達也騎手（10戦2勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月4日、連闘で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

7月3日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松本達也騎手（11戦2勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、中島洋三騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた24戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中島洋三騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた25戦目は、サラブレッド大賞典（荒尾ダート2150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中島洋三騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。