フサイチシンイチ（1993年生、母ベゴニア）

フサイチシンイチ（1993年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時22歳）と交配したベゴニアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着1回。1999年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタニノレセプションに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたユメノタビビト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月4日、中6週で迎えた5戦目は、4歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るウララパープルを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のフィールドサンダーに1馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

6月2日、中1週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

10月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

6歳（1999年）

2月20日、約28か月の休み明けで迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の春光賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のトップラダーに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月12日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

7月4日、中2週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月11日、中9週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に敗れた。