フェアリーフォート（2014年生、母ディメンティカタ）

フェアリーフォート（2014年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アイルランドマンスター地方のバレン高原にある円形の砦」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したディメンティカタが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方9戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年の一般C2十六。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

6月3日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

7月30日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

10月28日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したブラーゼンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月4日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったカクタスバンガーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月18日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2十二（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクリノアパッチに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2十六（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフライフリーに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2018年）

5月27日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた11戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月17日、連闘で迎えた12戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ナンヨーリノにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月24日、連闘で迎えた13戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。