ゼンノアバンサ（2003年生、母エメラルドビコー）

ゼンノアバンサ（2003年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋前進して。フラメンコ用語」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したエメラルドビコーが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカステーブル。戦績は、中央平地4戦0勝、地方7戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の3歳。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月12日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

11月20日、連闘で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3歳（2006年）

4月26日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の生駒山特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず3着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦の若鮎賞（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブライトパステルを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

6月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のあやめ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月17日、中4週で迎えた7戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブレイズカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

9月3日、中4週で迎えた9戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したポピーリースを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアスカレディーに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナチュラルフレイムに半馬身交わされて2着に敗北した。