セイウンチカラ（2010年生、母ニシノアズール）

セイウンチカラ（2010年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋力。走りで人を勇気づける」。毛色は鹿毛。種牡馬のサニングデール（当時11歳）と交配したニシノアズールが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着5回、中央障害1戦0勝、地方6戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

6月23日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクリノタカラチャンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月17日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月18日、中8週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3歳（2013年）

1月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のレギスに3馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

4月28日、中9週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

7月6日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

11月3日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

4歳（2014年）

4月26日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6月28日、中8週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ベルラインに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月6日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、トーセンプリモに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、逃げるキークッキーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月11日、中9週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、サトノスパークルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月26日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたジャコカッテ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた21戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた22戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力でひたむきに粘り続けて、最後は2着のミキノグランプリをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2015年）

1月24日、中3週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

7月11日、中9週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

9月13日、中8週で迎えた27戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

6歳（2016年）

1月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた29戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

7月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

11月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、折笠豊和騎手を鞍上に迎えて、一茶特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月23日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた32戦目は、ハンデ戦のまがたま賞（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で折笠豊和騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の里神楽スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で折笠豊和騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

12月15日、中0週で迎えた34戦目は、岡田大騎手を鞍上に迎えて、ウインターイルミネーションカップ（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた35戦目は、ハンデ戦のけやき賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田大騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

7歳（2017年）

1月11日、中2週で迎えた36戦目は、西船橋小松菜杯（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡田大騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。