ドローアウター（2000年生、母Glamorous Habit）

ドローアウター（2000年3月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「抜き去る者」。毛色は鹿毛。種牡馬のDistorted Humor（当時7歳）と交配したGlamorous Habitが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地34戦4勝2着1回、中央障害3戦0勝、地方1戦0勝。2004年のBSN賞(オープン)で3着に入った他、2006年のBSN賞(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月11日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は532kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエゾノシャトーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた4戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月6日、連闘で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のダイタクデヘラーを半馬身振り切って勝利をモノにする

4月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ビッグスマッシュに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンチヨノオーを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月15日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで、最後は2着のナイキアヘッドを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月21日、中4週で迎えた12戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（9戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（10戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（11戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

2月29日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（12戦4勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

6月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

7月31日、中3週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月8日、連闘で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた21戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

11月6日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（13戦4勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のゴールデンジュビリーステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（14戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

5歳（2005年）

4月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

6月11日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（15戦4勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

8月7日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた27戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

11月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた30戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

6歳（2006年）

1月7日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた32戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた33戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた35戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた36戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

9月2日、中8週で迎えた37戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7歳（2007年）

3月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた38戦目は、森井美香騎手を鞍上に迎えて、リバーセキトバ号特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。