クィーンスプマンテ（2004年生、母センボンザクラ）

クィーンスプマンテ（2004年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時6歳）と交配したセンボンザクラが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦6勝2着1回、海外1戦0勝。2009年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2009年のみなみ北海道ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

3月17日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

3月31日、中1週で迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスタリオンシチーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月29日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

6月2日、中4週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアスクデピュティに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

9月8日、中1週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（2008年）

4月12日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のマイネルメロスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたマルティンスターク決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5歳（2009年）

2月28日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のステイトリーデイズに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月2日、中4週で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを5馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のグラスボンバーに3馬身半の差をつけて優勝

10月11日、中8週で迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のテイエムプリキュアに1馬身半の差をつけて中距離女王の座を勝ち取った。

12月13日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（3戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。