プレイイットサム（2018年生、母ナリタカサブランカ）

プレイイットサム（2018年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「映画に出てくる台詞より」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時20歳）と交配したナリタカサブランカが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は広富牧場。主な勝ち鞍は2021年の山藤賞(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、広富牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Godolphinによって2,484万円で落札された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月24日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/不良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、カレンレベンティスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月28日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のケンアンビシャスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月17日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山藤賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゲンパチリベロを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

11月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2022年）

3月20日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月3日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスタッドリーをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

4月30日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月29日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

2022年11月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。