タイセイブレーヴ（2001年生、母サブリーナ）

タイセイブレーヴ（2001年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇敢な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時12歳）と交配したサブリーナが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回、中央障害3戦0勝、地方2戦1勝。2003年の兵庫ジュニアグランプリ(G3)に勝利した他、2003年のすずらん賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

6月28日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のトップオブワールドをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月23日、中7週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったマチカネエンジイロにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月30日、連闘で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバニラパフュームに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月5日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のナムラビッグタイムを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。

11月26日、中6週で迎えた6戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアドマイヤホープをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月17日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

3歳（2004年）

2月1日、中6週で迎えた8戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（6戦3勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、スズカオペラに交わされて2馬身差の2着となった。

3月14日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で川島信二騎手（7戦3勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

7月4日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川島信二騎手（8戦3勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた11戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で川島信二騎手（9戦3勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた12戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で川島信二騎手（10戦3勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で川島信二騎手（11戦3勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で川島信二騎手（12戦3勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

2月12日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で川島信二騎手（13戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた16戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で川島信二騎手（14戦3勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた17戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で川島信二騎手（15戦3勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた18戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で川島信二騎手（16戦3勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

7月2日、中8週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は18戦連続で川島信二騎手（17戦3勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で川島信二騎手（18戦3勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

9月11日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。7着に敗れた。