トラスト（2014年生、母グローリサンディ）

トラスト（2014年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「信頼」。2016年にNARグランプリ最優秀ターフ馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時10歳）と交配したグローリサンディが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中本牧場。2021年の京都ハイジャンプ(JG2)で2着に入った他、2020年の阪神スプリングジャンプ(JG2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

河津裕昭厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2016年）

5月27日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスパーキングデビュー（川崎ダート900m 曇/不良）に出走。馬体重は445kg。4頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバジガクカラッツに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の若草特別（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフリフリバードに約13馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月21日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったブラックオニキスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラックオニキスに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（6戦1勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2018年）

3月4日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

4月29日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月2日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田大知騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月17日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

10月27日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のフォルテメンテに8馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月17日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のジャズファンクに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（2019年）

2月23日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、春麗ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のハルキストンに約12馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

10月15日、約8か月の休養明けで迎えた21戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2020年）

2月1日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝3170m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のエアカーディナルをクビ差制して断然の支持に応えた。

3月14日、中5週で迎えた23戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦4勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月27日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2021年）

3月20日、約9か月の休養明けで迎えた25戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルレオーネから1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月15日、中7週で迎えた26戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（中京障害芝3900m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーニから4馬身差の2着に敗北した。

2021年6月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。