メートルダール（2013年生、母イグジビットワン）

メートルダール（2013年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「芸術の匠。仏における、日本の人間国宝に相当する称号。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時13歳）と交配したイグジビットワンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の中日新聞杯(ハンデG3)に勝利した他、2019年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

9月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月12日、中4週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアポロオスカーを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月5日、中7週で迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒプノティストをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（2016年）

1月17日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したブラックスピネルにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月18日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月30日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンマタコイヤに1馬身3/4の差をつけて制した。

11月27日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2017年）

2月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトーセンマタコイヤに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月11日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハクサンルドルフをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

8月13日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月9日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のミッキーロケットに1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

5歳（2018年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

9月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったブラストワンピースに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月8日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6歳（2019年）

1月20日、中5週で迎えた20戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

4月29日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

7歳（2020年）

5月10日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

2020年11月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。