リリウオカラニ（2003年生、母Tropico Cielo）

リリウオカラニ（2003年2月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハワイ王朝の最後の女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のGrindstone（当時10歳）と交配したTropico Cieloが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の刈谷特別(500万下)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額2,467万円（12.34万×200口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月15日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は468kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天与の負けじ心を発揮して諦めることなく走り切ったが、3着に終わった。

4月30日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたプリティアンブレラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月14日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月25日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフォレストジャガーをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

9月17日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

11月11日、中7週で迎えた9戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2007年）

2月10日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5月20日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のコアレスソニックに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

6月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

8月5日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

8月26日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

12月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

5歳（2008年）

2月3日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（8戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したプラチナムペスカを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月9日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（9戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

3月23日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（10戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月30日、連闘で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデスコベルタに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

5月25日、中7週で迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月13日、中6週で迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（11戦0勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（12戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

11月24日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月30日、連闘で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（13戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に終わった。