オーシャンアクロス（1998年生、母Believe It Beloved）

オーシャンアクロス（1998年5月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSalt Lake（当時9歳）と交配したBelieve It Belovedが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦5勝2着1回。2002年の京葉ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2003年の欅ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

12月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤジャックを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2001年）

1月22日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウォーターリーグに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月2日、中3週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の芍薬賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のピクニックムードに2馬身半の差をつけて制した。

11月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の天ケ瀬特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月8日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2002年）

1月19日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイスプリームリーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月10日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウショウトリガーに3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月30日、中2週で迎えた17戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハッピーマキシマムに1馬身3/4の差をつけて優勝

5月25日、中5週で迎えた19戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月17日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

5歳（2003年）

1月12日、中4週で迎えた22戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

2月15日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

4月5日、中6週で迎えた24戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

4月19日、中1週で迎えた25戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

5月31日、中5週で迎えた26戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着を確保した。

6歳（2004年）

1月31日、約8か月の休み明けで迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

8月8日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦3勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。