フィンガークリック（2020年生、母アンバーミニー）

フィンガークリック（2020年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ジャズでよく用いられる指パッチン」。毛色は鹿毛。種牡馬のMind Your Biscuits（当時7歳）と交配したアンバーミニーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月11日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したロッソランパンテにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月7日、中7週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマテンロウプラウドを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月2日、中7週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

11月19日、中6週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

3歳（2023年）

1月5日、中6週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

6月24日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月16日、中2週で迎えた10戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラテディーを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って2勝目を手にした。

9月18日、中8週で迎えた11戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの豊中特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

4歳（2024年）

1月20日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた16戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

2024年2月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。