アートサンキュー（1997年生、母センエツルビー）

アートサンキュー（1997年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアルカング（当時9歳）と交配したセンエツルビーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。戦績は、中央平地12戦0勝2着1回、地方31戦8勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上。

経歴

デビュー前

1歳のとき、船越八州文から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって745.5万円で落札された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

10月17日、デビュー戦は白浜雄造騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

10月23日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は白浜雄造騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3歳（2000年）

2月5日、中5週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月9日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたカノヤアカデミー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月5日、連闘で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

4歳（2001年）

1月24日、中8週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた13戦目は、小牧毅騎手を鞍上に迎えて、4歳C3（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のベストアローに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月7日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上C2（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧毅騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のエイコーカツミに約12馬身の大差をつけて制した。

2月22日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧毅騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったマキオラッキーから2馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧毅騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったワラクジェダイから1馬身差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧毅騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシーサイドトークに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月2日、中2週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1（園田ダート1700m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったベストアローから4馬身差の2着に敗北した。

5月25日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上A1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は小牧毅騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のホクセツクリスタルに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月21日、中3週で迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマキシムフリートに2馬身半の差をつけて制した。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、高砂特別（姫路ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小牧毅騎手（6戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマッキーダグラスに半馬身の差をつけて雨下の激戦を制した。

8月8日、中2週で迎えた22戦目は、大阪スポーツ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧毅騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のフリートサイクロンをクビ差制して破竹の4連勝を決めた。

9月12日、中4週で迎えた23戦目は、サンケイスポーツ賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧毅騎手（8戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧毅騎手（9戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5歳（2002年）

3月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、4歳以上（姫路ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧毅騎手（10戦6勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のトサノライデンをクビ差制して久方ぶりの一戦を物にした。

3月20日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の播磨賞（姫路ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧毅騎手（11戦7勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧毅騎手（12戦7勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月15日、中4週で迎えた28戦目は、スプリングカップ（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で小牧毅騎手（13戦7勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた29戦目は、淡路島牛乳特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で小牧毅騎手（14戦7勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた30戦目は、神戸ビーフ特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で小牧毅騎手（15戦7勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた31戦目は、淡路島まつり特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で小牧毅騎手（16戦7勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

6歳（2003年）

5月14日、約10か月の休養明けで迎えた32戦目は、青山裕一騎手を鞍上に迎えて、スプリングカップ（園田ダート1700m 雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の園田フレンドリーカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青山裕一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月11日、中1週で迎えた34戦目は、サンケイスポーツ賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青山裕一騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた35戦目は、サントリーモルツカップ（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で青山裕一騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた36戦目は、KENRAKUホワイトピア賞（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で青山裕一騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で青山裕一騎手（5戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた38戦目は、藤川洋一郎騎手を鞍上に迎えて、ペプシコーラ特別（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた39戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤川洋一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるマンジュデンゾウゲを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

10月12日、中1週で迎えた40戦目は、創作料理の醍庵特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤川洋一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた41戦目は、（株）三崎ストアー特別（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤川洋一郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

12月7日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた42戦目は、古性秀之騎手を鞍上に迎えて、創作料理の醍庵特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

7歳（2004年）

1月3日、中3週で迎えた43戦目は、お正月特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は藤川洋一郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。