サクラアドニス（2008年生、母サクラウォーニング）

サクラアドニス（2008年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の美青年」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時8歳）と交配したサクラウォーニングが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地42戦6勝2着2回、中央障害3戦0勝。2013年の2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ(オープンハンデ)に勝利した他、2014年の朱鷺ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

3月19日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシェルエメールを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月7日、中9週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。最後はアイムヒアーと並んで2着同着となった。

9月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入った。

12月18日、中3週で迎えた8戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、6着に終わった。

4歳（2012年）

2月11日、中7週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八代特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月12日、中9週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月1日、中6週で迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のマシラに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月11日、中5週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

8月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したバートラムガーデンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月30日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のレッドエレンシアに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

10月21日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月16日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2013年）

2月3日、中6週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のリトルゲルダに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。

3月2日、中3週で迎えた19戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

5月5日、中8週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクィーンズバーンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

6月16日、中2週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

6歳（2014年）

4月13日、約10か月の休養明けで迎えた23戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた24戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が振るわず17着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた25戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた26戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に終わった。

8月31日、中7週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のコウヨウアレスをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月1日、中8週で迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた30戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7歳（2015年）

1月12日、中1週で迎えた31戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

4月12日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた35戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月30日、中8週で迎えた36戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

10月18日、中6週で迎えた37戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた38戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた39戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

8歳（2016年）

1月31日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた40戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月27日、中7週で迎えた41戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた42戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた43戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

12月17日、約5か月半の休養明けで迎えた44戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

9歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた45戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では末脚にキレが無く17着に終わった。