テイエムクレナイ（2005年生、母グラヴィール）

テイエムクレナイ（2005年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋紅」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時13歳）と交配したグラヴィールが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高岸順一。戦績は、中央平地34戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高岸節雄から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、竹園正継によって367.5万円で落札された。

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月16日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は468kg。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセトノアンテウスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中2週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた3戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

4歳（2009年）

1月18日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサザンビューティーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

1月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったストーリーテリングにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月14日、中3週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーホウボガードを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4月11日、中1週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月7日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグロッキーバルボアに2馬身半の差をつけて優勝

1月24日、中2週で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のインプレッションに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月7日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスペシャルクインに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月8日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

9月25日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月6日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の京都スマイルプレミアム（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2011年）

4月17日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた26戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

5月29日、中1週で迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず最後はキャプテンマジンと並んで6着同着となった。

6月11日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

10月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた30戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月18日、中3週で迎えた31戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

7歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

1月29日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。