セトノアンテウス（2005年生、母Miss Chanel）

セトノアンテウス（2005年8月22日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシア神話の登場人物名」。毛色は鹿毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時6歳）と交配したMiss Chanelが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地35戦4勝2着8回、中央障害1戦0勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の宝ケ池特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月16日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムクレナイに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ブラックルーラーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月13日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

6月8日、中7週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヤマニンファンシーに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月12日、中4週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月20日、中4週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオレンジシュプールにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月4日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシノリボンを驚異的な末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

12月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボストンオーをハナ差振り切って3勝目を掴み取った。

4歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマチカネハヤテに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたイースター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月28日、中2週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

7月19日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の白老特別（札幌芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月6日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセブンシークィーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月27日、中2週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平ヶ岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（9戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したリッターヴォルトに半馬身届かず2着に敗北した。

11月8日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（10戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったストリートスタイルにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（11戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒカルジョディーをクビ差振り切って優勝

5歳（2010年）

1月17日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（13戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（14戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月30日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた27戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

12月11日、約6か月の休み明けで迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（15戦2勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中4週で迎えた29戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた31戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の川中島ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた32戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

7歳（2012年）

7月21日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

8歳（2013年）

3月30日、約8か月半の休養明けで迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

5月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月20日、約5か月半の休養明けで迎えた37戦目は、西山裕貴騎手を鞍上に迎えて、梼原千枚田特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。