ユウキャラット（1999年生、母エンポールコメン）

ユウキャラット（1999年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のウイニングチケット（当時9歳）と交配したエンポールコメンが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内酒井牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着1回、地方4戦0勝。2002年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2002年の忘れな草賞(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、静内酒井牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は原田聖二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファンドリツバサを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月3日、中8週で迎えた4戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の秋明菊賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた5戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3歳（2002年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 小雨/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、アグネスポイントに半馬身交わされて2着となった。

3月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーティーダイオーに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月7日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のファビラスキャットに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月19日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

12月7日、中3週で迎えた15戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4歳（2003年）

1月19日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

6月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

8月2日、連闘で迎えた20戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

5歳（2004年）

5月1日、約9か月の休み明けで迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

12月12日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のメイヂヒカリメモリアル（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた23戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6歳（2005年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた25戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを5馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

7月30日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた28戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた30戦目は、G1のJBCクラシック（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

7歳（2006年）

1月2日、中8週で迎えた31戦目は、地方重賞の新春盃（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。