ファンドリツバサ（1999年生、母アズマリーフ）

ファンドリツバサ（1999年2月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時14歳）と交配したアズマリーフが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、出羽牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳」に上場され、八木良司によって840万円で落札された。1歳のとき、マギーファームから「北海道9月市場サラブレッド2歳」に上場され、宮内牧場によって840万円で落札された。2歳のとき、宮内牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、水戸富雄によって1,417.5万円で落札された。

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったブイルージュにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ユウキャラットに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウアラナミに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた6戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったインタータイヨウにねじ伏せられて6馬身差の2着となった。

12月1日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた8戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のソウルミュージックに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月9日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

10月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（9戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた14戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

4歳（2003年）

4月13日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の神鍋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シンプルイズベストに半馬身交わされて2着となった。

12月7日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた22戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた23戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したジョリーバタフライを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月8日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（13戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のマグマヴィーナスを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。