ビーナスライン（2001年生、母ホクトペンダント）

ビーナスライン（2001年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母母名の一部＋線」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時9歳）と交配したホクトペンダントが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地36戦6勝2着2回。2007年の高松宮記念(G1)で4着に入った他、2006年の函館スプリントステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,800万円（18万×100口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

9月21日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

3歳（2004年）

2月22日、中8週で迎えた4戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

3月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヴィデオレターに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月7日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレオカーディナルを半馬身振り切って優勝

9月4日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月31日、中7週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月4日、中2週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったカネツテンビーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

4歳（2005年）

4月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、逃げるギミーシェルターを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月8日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

6月4日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニューエスサンデーに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月31日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロジャックを自慢の末脚で半馬身差し切って4勝目を掴み取った。

11月26日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のフローレスをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

12月18日、中2週で迎えた21戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2006年）

1月23日、中4週で迎えた22戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

3月26日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

7月2日、中5週で迎えた27戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のシーイズトウショウに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月27日、中7週で迎えた28戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月1日、中4週で迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

6歳（2007年）

2月4日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた32戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた33戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月13日、中6週で迎えた34戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（9戦2勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い脚を使えず18着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた35戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず14着に敗れた。

8月26日、中7週で迎えた36戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で秋山真一郎騎手（11戦2勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。