ヒシラスター（2005年生、母ヒシアマゾン）

ヒシラスター（2005年3月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋栄光、名声」。毛色は鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時8歳）と交配したヒシアマゾンが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。戦績は、中央平地2戦0勝、地方7戦4勝。主な勝ち鞍は2009年のありがとう!藤原盛幸さん記念(一般C11)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

5月17日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

9月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

4歳（2009年）

5月19日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた3戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般C21（名古屋ダート1300m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた4戦目は、一般C21（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオオイシマルコに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月3日、中4週で迎えた5戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた6戦目は、一般C18（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカプリンセスを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

8月25日、中1週で迎えた7戦目は、ありがとう!藤原盛幸さん記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウキールを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

9月4日、中0週で迎えた8戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸野勝虎騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C12（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスリークロフネを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。