ナンヨールーク（2011年生、母グロリアスバラッド）

ナンヨールーク（2011年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋戦車を表すチェスの駒の一種」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時17歳）と交配したグロリアスバラッドが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地17戦0勝、地方7戦5勝。主な勝ち鞍は2016年のスターブライト賞(一般B2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって577.5万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、中村徳也によって1,102.5万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

6月7日、デビュー戦は木幡初也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は516kg。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

7月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月6日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

10月4日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた7戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャンピオンパラオに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシニースに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2015年）

1月17日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

5月23日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

5歳（2016年）

1月11日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡初也騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

3月12日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で木幡初也騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた18戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

4月23日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

5月30日、中4週で迎えた20戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、十和田市駒っこランド賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るシャイニーパンサーをハナ差だけ差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

6月11日、中1週で迎えた21戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、旧朴舘家神楽公開賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のカネツパワーに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月27日、中1週で迎えた22戦目は、スターブライト賞（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のキャンディッドに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月18日、中2週で迎えた23戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ジャパンジョッキーズカップ第2戦（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた24戦目は、釜石大観音賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。