ナイキゲルマン（2000年生、母Top Ruhl）

ナイキゲルマン（2000年2月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ゲルマン民族」。毛色は鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時8歳）と交配したTop Ruhlが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地3戦0勝、中央障害2戦1勝、地方30戦3勝2着9回。2003年の東京ダービー(地方重賞)で2着に入った他、2003年の羽田盃(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

蛯名末五郎厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2002年）

8月23日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るツルギを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の秋蘭特別（大井ダート1490m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

10月16日、中4週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のハイセイコー記念（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

12月27日、中9週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた4戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のさざんか特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したジャパンハピネスに半馬身届かず2着となった。

3歳（2003年）

1月16日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた5戦目は、3歳オープンの’03ゴールデンステッキ賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦の紅梅特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたケージーローズ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦の菜の花特別（大井ダート1690m 曇/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジョイフルハヤテを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1590m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリヴァーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4月23日、中4週で迎えた9戦目は、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュリジョウを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1790m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったナイキアディライトに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったナイキアディライトに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（8戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したジョイフルハヤテを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

11月24日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、’03勝島賞（大井ダート1790m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月31日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのジルベスターオープン（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたクールアイバー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2004年）

2月18日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で的場文男騎手（12戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコアレスハンターに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中6週で迎えた17戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場文男騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月2日、中7週で迎えた18戦目は、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で的場文男騎手（14戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月26日、中7週で迎えた19戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったトミケンマイルズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月28日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（15戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5歳（2005年）

1月18日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの’05ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（16戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（17戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた23戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月6日、中3週で迎えた24戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

8月31日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

10月5日、中4週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた28戦目は、’05勝島賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた29戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

6歳（2006年）

1月19日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの’06ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

8月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。17頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

11月5日、中4週で迎えた34戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のユキノチャンプをハナ差制して久方ぶりに白星を挙げた。

11月18日、中1週で迎えた35戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。