エイシンラグランジ（1996年生、母Glimmer of Gold）

Eishin La Grange

1996.05.20

エイシンラグランジ（1996年5月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のGulch（当時12歳）と交配したGlimmer of Goldが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦5勝2着3回、中央障害4戦0勝2着1回、地方6戦0勝2着2回。2002年の東京盃(G2)で2着に入った他、2003年の北海道スプリントカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月7日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

11月14日、連闘で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ケイズエンジェルに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（1999年）

6月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のジャズスペシャルに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月6日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のセフティージャパンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2000年）

1月8日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコンゴウビジンをアタマ差振り切って3勝目をマークした。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月11日、約9か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の山科特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラプタス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウヤークトに2馬身半の差をつけて優勝

5歳（2001年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6歳（2002年）

2月16日、約13か月半の休養明けで迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

3月9日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた17戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の讃岐特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハートリーフをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月16日、中2週で迎えた21戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた22戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、G2の東京盃（大井ダート1190m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アインアインに交わされて1馬身差の2着となった。

11月2日、中4週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、逃げるエンドレスデザートに半馬身届かず2着となった。

12月8日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7歳（2003年）

1月6日、中3週で迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月26日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた28戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた29戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったサウスヴィグラスから4馬身差の2着となった。

7月27日、中5週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた31戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた32戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノガルチから4馬身差の2着となった。

12月27日、中1週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（11戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（12戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9歳（2005年）

9月15日、約20か月半の休養明けで迎えた38戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、スキャン賞（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月27日、中5週で迎えた39戦目は、小野望騎手を鞍上に迎えて、日高軽種馬農業協同組合特別（門別ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。